利用制限の設定方法
目次
はじめに
このマニュアルでは、利用制限の設定方法について説明します。
「利用制限」(アクセス制限)を設定することで、学生は条件に達するまで各モジュールの中を見ることができなくなります。設定できる条件の種類には、日付やテストの評点などがあります。
下図の例の場合、利用制限が設定されたモジュール「ページ1」はグレイアウトで表示され、学生は、10月1日まで「ページ1」をクリックすることができません。
利用制限の基本設定
- 利用制限を設定したいモジュールの設定編集画面を開く
- 「利用制限」をクリックして利用制限の設定を展開し、「制限を追加する...」をクリック
- 「制限を追加する...」画面が表示されます。
利用制限では下記の種類の条件を設定することができます。
活動完了 | 「活動完了」の設定がされている別の活動を完了する(または完了しない)ことで、アクセスを可能にする 例) ページ1の完了マークがついたらアクセス許可にしたい ※コースの完了トラッキングがNoの場合は表示されません |
日付 | 指定された日時まで(から)アクセスを禁止する 例)10月1日まではアクセスできないようにしたい |
評点 | 指定された評点に達した(または達しなかった)ユーザのみアクセス可能にする 例)小テストで80点以上を得点できた学生のみアクセスを許可したい |
グループ | 指定されたグループまたはグループすべてに属している(または属していない)学生のみアクセス可能にする 例)グループAに登録している学生のみにアクセスさせたい ※コースにグループが作成されていない場合は表示されません |
グルーピング | 指定されたグルーピング内のグループに属している(または属していない)学生のみアクセス可能にする 例) グルーピング1内(グループAとグループC)の学生のみにアクセスさせたい ※コースにグルーピングが作成されていない場合は表示されません |
ユーザプロファイル | ユーザのプロファイルをもとにアクセスを制限する 例)特定の学生のみアクセスを許可したい |
さらに、「制限セット」では、これらの制限を入れ子にすることで、複雑な条件を適用することができます。
(→詳しくは「制限の組み合わせ方法2:制限セットを利用した設定」参照)
それぞれの利用制限の設定方法について説明します。
活動完了による利用制限の設定
- 「制限を追加する...」画面で「活動完了」をクリック
- 条件として使用する活動を選択し、必須の完了状態を設定
(先に該当の活動に活動完了の設定をする必要があります) - 「保存してコースに戻る」をクリック
また、アクセスを可能にするための条件が表示されます。
(制限を設定したモジュールを完全に見えなくすることも可能です。→「条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えるには」参照 )
日付による利用制限の設定
- 「制限を追加する...」画面で「日付」をクリック
- 「開始」または「終了」を選択し、アクセス制限をかけたい日時を設定
たとえば、10月1日の午前9時からアクセスを許可したい場合は、上図のように「開始」を選択します。 - 「保存してコースに戻る」をクリック
また、アクセスを可能にするための条件が表示されます。
(制限を設定したモジュールを完全に見えなくすることも可能です。→「条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えるには」参照)
評点による利用制限の設定
- 「制限を追加する...」画面で「評点」をクリック
- 評定項目の一覧より、条件として使用する項目を選択
上図の例では小テストを選択していますが、ほかにも課題やワークショップ、「コース管理>評定」で追加した評定項目などからも選択できます。 - アクセスを許可する評点の範囲を設定
たとえば、「小テスト1」で100点満点中80点以上を獲得することが条件であれば、「評点≧」左のチェックボックスにチェックを入れ、パーセンテージの入力欄に「80」と入力します。 - 「保存してコースに戻る」をクリック
また、アクセスを可能にするための条件が表示されます。
(制限を設定したモジュールを完全に見えなくすることも可能です。→「条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えるには」参照)
グループによる利用制限の設定
「コース管理 > ユーザ > グループ」でグループを作成し、メンバーを登録しておく必要があります。
- 「制限を追加する...」画面で「グループ」をクリック
- 対象のグループ名と条件を設定
- 「保存してコースに戻る」をクリック
また、アクセスを可能にするための条件が表示されます。
(制限を設定したモジュールを完全に見えなくすることも可能です。→「条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えるには」参照)
グルーピングによる利用制限の設定
「コース管理 > ユーザ > グループ」でグループピングを作成し、グループを登録しておく必要があります
- 「制限を追加する...」画面で「グルーピング」をクリック
- 対象のグループ名と条件を設定
- 「保存してコースに戻る」をクリック
また、アクセスを可能にするための条件が表示されます。
(制限を設定したモジュールを完全に見えなくすることも可能です。→「条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えるには」参照)
ユーザプロファイルによる利用制限の設定
- 「制限を追加する...」画面で「ユーザプロファイル」をクリック
- ユーザプロファイルのフィールド一覧より、条件として使用するフィールドを選択、続けて条件を設定
上図の設定例では、IDナンバーが「12345678」のユーザのみアクセスできるようになります。
※各ユーザのIDナンバーは、基本的に職員番号または学籍番号で登録されています。(ユーザのIDナンバーは、「コース管理 > 評定」の「評定者レポート」で確認できます。) - 「保存してコースに戻る」をクリック
また、アクセスを可能にするための条件が表示されます。
(制限を設定したモジュールを完全に見えなくすることも可能です。→「条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えるには」参照)
補足
条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えるには
目のアイコンをクリックすることで、条件を満たしていない学生ユーザへの表示方法を切り替えることができます。
・・・利用条件とともに、モジュール名がグレイアウトされた状態で表示される
・・・モジュールを完全に非表示にする
設定した制限を削除するには
削除したい制限の右にある「×」をクリックします。
複数の制限を組み合わせる
前述の制限の種類を複数組み合わせて複合的な制限を設定することも可能です。
複数の制限を組み合わせるには、以下の二つの方法があります。
方法1:制限の追加による設定
「利用制限の基本設定」で説明した制限の追加を繰り返すことで、複数の制限を適用します。
制限を並列的に追加していくだけのシンプルな方法です。
(例:条件A~Dをすべて満たしている学生にアクセスを許可したい場合など)
方法2:制限セットを利用した設定
「制限セット」の機能を利用すると、制限を入れ子にすることでより複雑な条件を設定することができます。
(例:条件Aを満たしている学生か、または制限セット1内の条件をすべて満たしている学生にアクセスを許可したい場合など)
次に、それぞれの方法について説明します。
制限の組み合わせ方法1:制限の追加による設定
- 「制限を追加する...」をクリックして、必要な数だけ制限を追加
- 設定した条件に「すべて」合致する(または合致しない)必要があるのか、もしくは「どれか」に合致する(または合致しない)必要があるのかを選択
- 「保存してコースに戻る」をクリック
制限の組み合わせ方法2:制限セットを利用した設定
- 「制限を追加する...」をクリック
※ここではあらかじめ、制限を一つ追加してあります。 - 「制限を追加する...」画面で、「制限セット」をクリック
- 制限セットの枠が追加されるので、「制限を追加する...」をクリックしてセット内に必要な数だけ制限を追加
- 設定した条件に「すべて」合致する(または合致しない)必要があるのか、もしくは「どれか」に合致する(または合致しない)必要があるのかを選択
上図の例では、「課題1で100点満点中90点以上を得点した学生」または、「10月1日以降、小テスト1で80点以上を得点した学生」にアクセスが許可されます。 - 「保存してコースに戻る」をクリック