Moodle4.5バージョンアップに伴う変更点
2月の定期メンテナンス(2025年2月27日18時~28日7時)にて Moodle 4.5 への バージョンアップを行います。
バージョンアップに伴う主な変更点は以下の通りです。
なお、各種マニュアルは随時更新予定ですが、適宜読み替えをお願いいたします。
- デフォルトテーマ変更
- デフォルトエディタ変更
- 生成AI機能追加
- コース(学生・受講者向け)
- コース(教員・編集者向け)
デフォルトテーマ変更
Moodleには、全体的な見た目を変更できる「テーマ」という設定があります。
これまで熊大Moodleでは「クラシック」というテーマがデフォルトでしたが、「Boost」に変更となりました。
全体的な見た目、メニューの場所等が大きく変わりますが、以下のような便利な機能も追加されています。
- 折りたたみ可能なブロックドロワ/コースインデックス
- 編集モード切替ボタンが常にヘッダに表示 等
ダッシュボード
コース(教師)
なお、教員(編集者権限)はテーマをコースごとに変更することもできるため、「Boost」が使いづらい、という場合にはコース設定で「クラシック」に戻すことも可能です。
トップページ > コース名の下にあるメニューの「設定」 > アピアランス > テーマを強制する
デフォルトエディタ変更
デフォルトエディタが「Atto HTMLエディタ」から「TinyMCEエディタ」に変更になりました。
「TinyMCEエディタ」では、後述のAI機能を使用するためのボタンが追加されています。
エディタプレファレンスで「Atto HTMLエディタ」に戻すことも可能です。
なお、「TinyMCE HTMLエディタ(レガシ)」は今回からなくなりました。
生成AI機能追加
Moodle 4.5 では、生成AIの機能が新たに追加されました。この機能は、教員および学生が使用可能です。
具体的には、テキスト/画像生成、および要約の機能が使用できます。
テキスト/画像生成 (TinyMCEエディタ)
プロンプト(指示・質問)を入力することで、課題などの説明文や、活動内容に適した画像が生成できます。
要約
ページに記載されている文章などを要約することができます。
コース(学生・受講者向け)
アイコン変更
アイコンデザインが以下の通り変更されました。
コースページデザイン変更
アイコンが小さくシンプルになったことや、コンテンツ単位ではなくセクション(旧トピック)単位に枠で囲まれるようになったことで、全体的にコンパクトになりました。
また他にも以下のような変更があります。
- 利用制限の条件の展開/折りたたみが可能に
- 活動完了の条件が「ToDo」プルダウン表示に変更
通知項目の追加
以下のような内容をお知らせする通知が増えました。
なお、これらは通知プレファレンスで通知のON/OFFを設定できます。
- 課題の提出期限関連
- 小テストの開始日時
- コースに登録された時のウェルカムメッセージ
コース(教員・編集者向け)
「トピック」が「セクション」に名称統一
これまで「トピック」や「セクション」と呼ばれていたコンテンツの設置場所が、「セクション」に統一されました。
複数のセクション/コンテンツに対する一括操作の追加
複数のセクションやコンテンツに対して同じ操作を行いたい場合に使用できる、「バルク操作」という機能が追加されました。
操作の種類は「利用(表示/非表示)」「複製」「移動」「削除」があります。
※「複製」はコンテンツのみ
これにより、「インポートの際に不要なコンテンツまでコピーしてしまった」というような場合にも、一括でコンテンツの削除を行うことができるようになります。
任意の場所へのセクション・コンテンツの追加
これまでも任意の場所へのセクションの追加は行えましたが、コンテンツについても同様に任意の場所への追加が可能になりました。
コンテンツを追加したい場所にある点線にマウスオーバーすると、「+」アイコンが表示されます。これをクリックするとコンテンツを追加できます。
また任意の場所へのセクションの追加について、追加するためのリンク(以前の「トピックを追加する」)がなくなったように見えますが、セクションとセクションの間にマウスオーバーすると、コンテンツの場合と同じく「+」アイコンが表示されます。これをクリックしてセクションを追加可能です。
セクションに対する操作の追加
セクションのメニューとして、「複製」と「パーマリンク」が追加されました。
「パーマリンク」はセクションに直接アクセスするためのURLを取得することができます。
活動完了・利用制限の編集方法の追加
これまで活動完了や利用制限の設定を変更する場合、一度「設定」画面を開き、そこから該当の項目までスクロールして、内容を変更する必要がありました。
これがMoodle 4.5 では、それぞれの設定項目に直接アクセスできるリンクが追加され、よりスムーズに設定変更ができるようになりました。
活動完了
利用制限
グループアイコンの表示
活動にグループモードが設定されている場合、活動の右側にグループモードを表すアイコンが表示されます。このアイコンをクリックして設定を変更することも可能です。
「1ページに1セクションを表示する」のレイアウト変更
コース設定でコースレイアウトを「1ページに1セクションを表示する」に設定していた場合、これまではセクションを表示させると「一般」セクション(アナウンスメント等がある一番上のセクション)も一緒に表示されていましたが、Moodle 4.5では「一般」セクションの表示がなくなりました。
課題提出一覧のUI変更
まず、課題提出一覧を表示する方法が変わりました。
これまでは課題の説明の下に表示される[すべての提出を表示する]ボタンで一覧を表示していましたが、Moodle 4.5 では課題タイトルの下にあるメニュー内の「提出」で表示させます。
また、提出一覧画面もレイアウト等が大きく変更されています。
- ユーザ検索ボックス(姓/名/IDナンバー/メールアドレスが検索対象)が追加
- オプション(フィルタやクイック評定等)が画面上部に移動
- 選択時のメニュー(ダウンロード、延長等)が固定フッタに表示
- [すべての提出をダウンロードする]ボタン→「操作」プルダウン内に移動
課題の「追加提出」設定の変更
これまでの課題の設定「提出設定 > 追加提出」が、「受験許可」に変わりました。
「受験許可」は、新たな設定項目「許可された受験回数」が「1」以外の場合にのみ表示されます。
また、「受験許可」の選択肢として「手動」「合格するまで自動」に加えて「自動」が追加されました。
小テストのレビューオプションに「最大評点」が追加
これまで最大評点は常に表示されていましたが、レビューオプションに「最大評点」の項目が追加されたことで、最大評点を非表示にすることができるようになりました。