第29回 熊本大学 eラーニング連続セミナー(2018年2月1日)

医療・看護分野でのeラーニングの新展開

国内外の著名なeラーニングの専門家をお招きして行っております熊本大学eラーニング連続セミナーも第29回を数えるに至りました。

池上敬一先生 (日本医療教授システム学会 代表理事) は、長年にわたり、医療、特に救命救急において活躍されてきた医師であると同時に、医療や看護人材の育成、そのための教育研究活動にも精力的に取り組まれてきています。今回のセミナーでは、「地域包括ケアシステムのオペレーティング・システムー「できる」ヘルスケアプロバイダーの認知能力をインストールする次世代シミュレーション教育について」と題した講演を頂きます。本学のICT活用教育への知見を得るだけで無く、医学におけるICT活用・シミュレーション教育についての最新動向を知ることができると考えます。

日時:

2018年2月1日(木)16:10~17:10

会場:

くすの木会館 レセプションルーム(熊本大学黒髪北キャンパス内 地図No.15)

講師:

池上敬一 氏

日本医療教授システム学会 代表理事

地域包括ケアシステムのオペレーティング・システム―「できる」ヘルスケアプロバイダーの認知能力をインストールする次世代シミュレーション教育について

背景:地域包括ケアシステムを構築し発達するためには、システムを構成するヘルスケアプロバイダーの能力開発システム(地域包括ケアシステムのオペレーティング・システム)が必要になる。

目的:地域包括ケアシステムの基盤となる人材育成システムー「できる」ヘルスケアプロバイダーの認知能力をインストールする教授システムのモデルを提示すること。

方法:ゴールド・メソッドによりデザインした患者安全教授システム(患者安全TeamSim)のステップ1(「急変させない患者観察テクニック」コース)とステップ2(「心停止させない患者アセスメントと蘇生」コース)をモデルとした。

次世代シミュレーション教育の概要:「できる」ヘルスケアプロバイダー(以下、HCP)に育つには、「できる」HCPのように振る舞う経験・学習が必要になる。ステップ1では「手続き的知識」を使って「できる」HCPのパフォーマンスを学習する。発展学習であるステップ2では、高度な問題解決に必要な12の認知技能と、効果的に考える・効果的に行動する・効果的に協働する・成果を達成するの4つの視点で自己振り返り技能を獲得する。ステップ1とステップ2のゴール達成にはスクリプト、ID式・知識カード、パフォーマンス評価票と地域包括ケアシステムの利用者情報などのツールを用いる。学習者は連携しながらチームでケアのゴールの策定、ゴールを達成するプロセス設計、実行と評価、およびプロセスの修正を繰り返し行いながらゴールを達成する。

プログラム:

16:10 開会挨拶
16:10-17:00 講演
池上敬一 氏 (日本医療教授システム学会 代表理事)
17:00-17:10 質疑応答
17:10 閉会挨拶

講演動画:

講演(学内専用)

 

終了しました。ご来場ありがとうございました。

最終更新日時: 2024年 02月 29日(木曜日) 14:23